HYPERION details

赤外顕微鏡: HYPERION シリーズ

25 年以上にわたる顕微赤外分光法の歴史の集大成といえる赤外顕微鏡アクセサリです。すべての光学系、機械系、電気・電子コンポーネントに関する高度な設計・製作技術が、高い感度と空間分解能を同時に実現し、再現性と信頼性に優れる分析結果を提供します。専用設計された各種の対物鏡やケミカルイメージング機能など、様々なコントラストを向上させるための数多くのツールを備える HYPERION シリーズ 赤外顕微鏡は、特に高い検出感度が要求される 微量分析 を、より簡単な操作で効率的に行うことを可能にしています。主要なコンポーネントがモジュール化されているため、目的やアプリケーションにあわせたシステムのカスタマイズが可能です。その応用分野は多岐にわたり、高分子材料、化成品、法科学、ライフサイエンス、美術品など様々です。
TENSOR 27 / HYPERION 3000 顕微 FT-IR システム

 

感度と空間分解能

空間分解能は、光の回折限界のみに依存します。光の利用効率に優れる光学デザインにより、最高の空間分解能においても高感度な微量分析が可能です。

HYPERION の光学系は、コンフォーカル(共焦点)設計を採用しています。サンプル上の測定部位を規定するためのアパーチャ(視野絞り)を、透過および反射いずれの測定モードにおいてもサンプルの前後にそれぞれに配置することが可能です。標準構成の HYPERION では、可視光透過ナイフエッジブレードを用いたアパーチャがサンプルの後段に装着されています。オプションで、金属製ナイフエッジアパーチャ、アイリス型アパーチャ、アパーチャホイール(多段式)を用意しております。

サンプリングの柔軟性

顕微 FT-IR による透過測定では、多くの場合サンプルを光学的に薄くする必要があり、通常サンプルに前処理を加えて 5-15 μm の厚みの切片にします。サンプルが平滑な金属表面に薄く塗布されているような場合には、反射法による分析が可能です。標準的には 15倍の倍率をもつ対物鏡が使われますが、より小さなサンプルに対してはさらに倍率の高い対物鏡(20倍や36倍)が有効です。

しかしながら、赤外光を透過あるいは反射させることが困難なサンプルも多く、そのようなサンプルに対しては ATR 法を用いることで分析手順を簡略化することができます。HYPERION シリーズ赤外顕微鏡に専用設計された ATR 対物鏡 (20x) は、クリアな観察視野と微小領域における高感度 ATR 測定を両立させた、強力な分析ツールです。ブルカー・オプティクスの ATR 対物鏡には、標準で高性能電子式圧力センサーが搭載されており、サンプルの硬さに合わせた最適な接触圧力を設定することができます。また圧力センサーは、対物鏡に内蔵されており、ATR プリズムに直接かかる圧力をモニターします。したがって、マッピング測定のように異なる場所を連続的に測定した場合でも、ATR プリズムとサンプルの間の圧力は常に一定に保たれます。

金属表面に存在するナノメートルオーダーの薄膜の分析には、いわゆる高感度反射法が有用ですが、ブルカーの特許技術のひとつである 高感度反射対物鏡 (GAO: Grazing Angle Objective を用いることで、単分子膜のような薄膜の分析が微小領域でも可能になります。一般的なカセグレン式対物鏡の場合と異なり、偏光赤外光を用いての分析も可能です。

波数領域の拡張

HYPERION シリーズ赤外顕微鏡で測定可能な波数範囲は、標準的な中赤外領域はもちろん、遠赤外、近赤外、さらには可視域まで拡張可能で、その範囲は最大で 80 cm-1 から 25000 cm-1(125 ~ 0.4 μm) におよびます。数多くの検出器オプションの中から同時に2台の検出器を搭載することが可能で、その切り替えもソフトウェアコントロールで簡単に行うことができます。また、検出器の載せ換えも、ユーザーご自身で行うことが可能で、特別な調整も不要です。

ソフトウェア

HYPERION は、ブルカー・オプティクスの OPUS ソフトウェアで制御されます。OPUS は、振動分光分析に求められる様々な機能を高い操作性とともに統合したオールインワンソフトウェアで、日常的なQA/QC分析から最先端の研究開発における高度なデータ解析まで、あらゆるニーズに対応します。分析用途に合わせ、ユーザーインターフェースをカスタマイズすることも可能です。
測定の結果として得られたスペクトルやサンプルの可視像をはじめ、赤外スペクトルイメージとその RGB プロットやPCA解析イメージ、スペクトルに関するテキスト情報など、様々な情報を統合的に一つのデータファイルに保存することが可能で、それらの操作も簡単に行うことができます。
HYPERION による分析は、OPUS のもつ多彩な機能により、簡単かつ確実に行うことが可能です。データ解析においては、測定で得られた単一のスペクトルについてはもちろん、イメージングや時間分解スペクトル等の複雑な三次元的なデータについても、多変量解析法をはじめとする様々な機能を用いて重要な要素を抽出して可視化することができます。例えばイメージングデータの解析では、サンプルの可視像に赤外スペクトルイメージを重ね合わせるといった高度なデータ処理も可能です。

装置性能の診断

HYPERION シリーズ、顕微 FT-IR システムは常に信頼性の高いデータを提供します。システムの一部である VERTEX あるいは TENSOR シリーズ分光器に付属の PerformanceGuard(パフォーマンスガード) 機能がシステムの状態をリアルタイムでモニターし、また性能試験 (OQ、PQ) の自動化を可能にしており、装置性能の維持管理をサポートします。OPUS ソフトウェアは、GMP および 21CFR Part11 のガイドラインに準拠しています。

柔軟性の高いデザイン

HYPERION シリーズ赤外顕微鏡には、1000、2000 および 3000 の 3 機種があり、下位の機種はそれぞれの上位機種にアップグレードすることができます。アップグレードすることにより、最新技術を用いた光学的分析ならびに顕微赤外分光分析が可能となります。

 HYPERION 1000: HYPERION シリーズのベースモデル

 主な機能、装備
・ 透過/反射測定 (ATR、GAO オプション)
・ 透過型ナイフエッジアパーチャ
・ マニュアル式 XY サンプルステージ
・ 15倍カセグレン式対物鏡(赤外/可視両用)、4倍対物レンズ(可視観察用)
・ 接眼鏡
・ CCDカメラ

 HYPERION 2000: HYPERION 1000の機能を自動化したリサーチモデル

 主な機能、装備
・ 透過/反射測定 (ATR、GAO オプション)
・ 透過型ナイフエッジアパーチャ
・ 電動式 XY サンプルステージ
・ 15倍カセグレン式対物鏡(赤外/可視両用)、4倍対物レンズ(可視観察用)
・ 接眼鏡
・ CCDカメラ および 液晶ディスプレイ

 HYPERION 3000: 先進のスペクトルイメージングまでサポートする最上位機種

 主な機能、装備
・ 透過/反射測定 (ATR、GAO オプション)
・ 二次元アレイ検出器による 赤外スペクトルイメージング
・透過型ナイフエッジアパーチャ
・ 電動式 XY サンプルステージ
・15倍カセグレン式対物鏡(赤外/可視両用)、4倍対物レンズ(可視観察用)
・ 接眼鏡
・ CCDカメラ および 液晶ディスプレイ

bruker_newHYPERION3000のプロダクトシートはこちら

 

topへ戻る

メールマガジン登録

メルマガ登録
    ブルカー・オプティクスからの情報をいち早くお手元にお届けいたします。

お問合せ・カタログ請求